ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

オランダの自転車文化は面白いことばかり

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オランダは自転車大国。

日本でもほぼ毎日のように自転車乗ってた私。オランダでもすぐ慣れるでしょ……と思ってたら甘かった。
自転車文化ってこんなに違うのかと驚くことばかり。

オランダ自転車文化

石畳の罠

そこいら中に自転車専用道路がある。
坂もほとんどない。あってもかなーりゆるやかな勾配でだらだら続くくらい。



というわけで、自転車は移動手段としてピッタリ。
いつでもどこでも快適スイスイー♪



かと思いきや。
天敵。


石畳。
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市内中心部は石畳だらけ。
自転車道路部分が舗装されているものもあるけど、だいたいは自転車も石畳を通ることに。

これが、もんのすごい尋常じゃない勢いで揺れる揺れる。
常時縦揺れ震度5、舌なんて出そうものなら間違いなく噛む。頭痛起こしてる時に走ったら絶対辛い。

最初の頃は本当に怖かった。みんななんであんなに平然と走ってるんだ、私の自転車が悪いのか?と疑うレベル。
でも周りの人をよく見たらやっぱりみんな揺さぶられまくってた。

私もだんだんと慣れてきた(というより諦めがついてきた)けど、長時間はなるべく避けたい。

前かごなしが主流

前かご付きの自転車はめっっったに見かけません。
かごのかわりに後ろの荷台にFietstas(フィッツタス)と呼ばれる自転車バッグをつけるのが主流。
写真右下に見えるのがそれ。
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出典: Wikimedia Commons
荷台に紐で直接荷物くくりつけるのもよく見る。

ハンドブレーキなしが多い

こんなふうにすっきりしたデザインのハンドルの自転車が多い。
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出典: Wikimedia Commons
じゃあどうやってブレーキかけるかというと、Terugtraprem(テルフトラプレム、英:コースターブレーキ)が使われる。
ペダルを逆回転させることによってブレーキをかける方式。握力が弱くても操作しやすいんだとか。

とはいえ普通のハンドブレーキタイプも普通によく見かける。私もこれ。

イヤホンOK

オランダではイヤホンで音楽聴きながら自転車運転してもOK。とはいえ怖いのでいつも片耳イヤホンにとどめてます。
ハンズフリーで通話しながら自転車乗ってる人もたまに見る。尊敬。

曲がるときは原則手信号

曲がるちょっと前に曲がる方向に向かって腕を伸ばす。正直やってない人も多い。
ただ、交通量多いところやラウンドアバウトというロータリー交差点なんかはほとんどの人が出してます。

夜は前後ともにライトをつける

色や反射材も厳格に決められています。違反で罰金もあり。
普通のスーパーでもライトが売ってる。
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中古自転車の流通が盛ん

専用のFacebookグループもあるし、定期的に中古自転車取引マーケットみたいなのも開かれる。
新学期開始直前直後は競争率がぐんと上昇。Facebookに投稿あろうものなら5分ちょっとでずらりと問い合わせのコメントが並ぶレベル。

相場は60ユーロ前後程度、ただしかなりばらつきがある。
特に、身長150cm台向けの自転車はなっかなか売りに出ない。だいぶ待った。

鍵はワイヤーやチェーンが主流

いわゆる「地球ロック」がデフォルト。ワイヤーやチェーン式の鍵を自転車ラックや手すり・電柱・木などに絡ませてロックする方式。
日本で一般的なスライド式鍵はあまり見かけない。

自転車大国なだけあってか?自転車盗難も多発するそうで、
ただのスライド式ロックじゃ盗難の危険性が高すぎるからなのかな?と想像。

スライド式ロックよりもだいぶ時間がかかって面倒だなと思うことは多いけど、仕方ない。

Bakfiets(バックフィッツ)の存在

子ども用や荷物運び用にどでかいカゴがついている自転車。
こんな感じ。しょっちゅう見かけます。
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出典: Wikimedia Commons
インパクト抜群。初めて見た時は二度見せざるを得なかった。

シンプルなカゴから、屋根付きでもはや馬車か何かを思わせるようなものまで種類も豊富。




散チャリが楽しい

最近のマイブームはサイクリング。

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本格的なサイクリングじゃなくて、「散歩」ならぬ「散チャリ」。
知らない道をひたすら自転車でぶらぶら。

日本でもたまにやってたのですが、こっちきたらもう捗る捗る。
郊外のほうに向かって走れば石畳もなく快適そのもの。


なんせ、たった15分で国境超え。
島国民にとってはときめかざるをえない。
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もっと国境らしい印でも引かれているのかと思ったら、全然見当たらなくて拍子抜けしたくらい。



しかも私の自転車はギア付き。
これが意外と楽しい。
ギアを低くして軽快にこぎまくるといい運動になるし、
誰もいない下り坂でギア重くしてスピード限界まで飛ばすのも楽しい。





散チャリの何がいいって、一人きりで声出せるところ。
特に郊外のほうまで行こうものなら、ほとんど周りには誰もいない状況。
声だそうが歌おうが好き放題。


寮の壁は薄いし、ルームメイトもいるし、どうしても好き勝手に声出すのははばかられる。
一方、物理的に声帯使わなさすぎると気が沈んでくる。





というわけでオランダの郊外で歌いながらチャリ乗ってる人がいたら多分私です。
傍目から見たら超絶シュールだろうな。見られたくない。





今日はこのくらい。




◯今日の過去記事◯
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